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海洋冒険小説とは?

基本的に海(と船)を舞台にした冒険小説のことです。

この説明で分からなかったら以下の本ををまずお読み下さい。

話はそれからだ!

ただし、ここで取り上げようとしてるのは、主に海軍を舞台にしたストーリーのみです。

激闘!地中海(シリーズ名:ジャック・オーブリー) 全4冊<徳間書店>
著者:パトリック・オブライアン
面白い。まずはそれ以外の言葉では言い尽くせないです。
ボライソーのようなシリアスな戦闘メインのようなストーリーに馴染んだ目には、少し異質に感じるかも知れません。どちらかというと海洋小説というよりは、ドラマの主人公がたまたま海軍の人だった‥‥とでもいう感じでしょうか。
主人公は二人扱いの形になっています。ジャックとスティーヴンの性格の違いも楽しいが、その他のわき役達も曲者ぞろい。このへんラミジに通じるものがありますね。翻訳版(徳間書店)では4冊発行ですが実際は分冊翻訳なので、原書で見るとたったの2作品分しか翻訳されていません。残念です。原書では20冊も出ているのに。
このシリーズどうもアメリカで人気なようで、研究書や関連本、音楽CDなども発売されています。
読み所:金が無くとも剛毅な性格の海軍士官ジャック・オーブリーと、動物大好き観察大好き博物学者で医者で何やらあやしいスパイ活動をしているスティーヴン・マチュリンの友情物語。

若き獅子の船出(シリーズ名:海の勇士/ボライソー) 今んとこ24冊で以下続刊<早川文庫>
著者:アレグザンダー・ケント
大河ドラマです。ジリジリさせられたり、ハラハラさせられたり、心臓に悪いかも。
何といっても主人公のリチャード・ボライソーを中心に繰り広げられる人間ドラマが読み所でしょう。自分も志願水平になりたくなります。立派な人間というのはこういう人のことです!
シリーズ後半にくるとよくある人間関係のしがらみに巻き込まれて、まさに泥沼ジリジリハラハラの様相を呈してきて、結末が心配で先へ読めなくなることもしばしば(笑)。
脇に登場する人物たちもそれぞれが魅力たっぷり、それが思い入れしてるとぽっくり死なれてしまうんです‥‥作者に、そんなに登場人物殺すな!!と言いたい。
読み所:ボライソーについていく部下達のすぐ死んじゃう理不尽さ。

海軍士官候補生(シリーズ名:海の男/ホーンブロワー) 全10册+別巻<早川文庫>
著者:セシル・スコット・フォレスター
帆船小説の教本とも言うべき、これを読むのはお約束的作品。なんというか賢くも人間的な主人公と言う感じですかね、ホーンブロワーは。細い足を気にしたり、薄くなった頭を気にしたり、結婚していながら他の女性によろめいたり、かなり人間的なところが人気の秘密だとか。ブッシュ副長のけなげさとかもね、泣けてきます。
この作者はほんとにストリーテラーだと感心してしまう。でもホイストの分からない人間にとってホイストの長々しい描写だけはかんべんして欲しくなります。分からない……
『Captain Horatio Hornblower』というタイトルで映画化もされています。最近では『HORNBLOWER』というタイトルでTV用映画が作られてヴィデオも出てます。主役がカッコよすぎだけど……。
読み所:水戸黄門におけるお銀のような、毎回見せる全裸の水浴びシーン。これしかかかないとホントにそれだけだと思われそうなので補足。純粋に娯楽冒険ものとして面白いです。

イタリアの海(シリーズ名:ラミジ艦長物語) 全23冊<至誠堂>
著者:ダドリー・ポープ
楽しい冒険ものであります。登場人物も記憶に残ります。
主人公ニコラス・ラミジのまわりをとりまく脇役陣が実にいい味。
お話の展開にややご都合主義を感じつつも、あくまでもフィクションなんだなと割り切って読めば、毎回なにかしらこだわりのテーマを感じたりして。随所にツッコミ入れたくなるキャラ達には、いつの間にやら自分も仲間入りしてしまったような気分を味あわされます。
海洋小説中、最も金回りがいいかも。

読み所:爽やかな読後感。いつも出てくる水兵達の楽しい会話。

はみだし者の海戦(シリーズ名:アラン海へ行く) 今んとこ6冊<徳間文庫>
著者:デューイ・ラムディン
帆船小説って面白いんだなと実感したのが、これを読んでからでした。わけの分からないリギングや船乗り用語とか、わかりやすく書いてあって(主人公が陸ものなので)ここから別の帆船ものへ行くのがよいでしょうね。アメリカ人の書いた英国海軍の帆船ものというだけあって、歴史と青春ものの混ざった読みやすい内容になってると感じました。戦闘シーンなども迫力です。
読み所:世渡り上手な主人公の魅力。

罠にかけろ(シリーズ名:海軍将校デランシー物語) 全6冊<至誠堂>
著者:C・N・パーキンソン
主人公はリチャード・デランシー。ガーンジー島生まれ。といったところしか覚えてないんです‥‥
途中で投げ出さなかったンで、結構面白いと思ったのは確かなんですが、内容をちっとも覚えてないの。再読せねば。
表紙イラストがりっぱなのが気に入ってます。
読み所:渋めかな。

海の勇者たち 全3冊<徳間文庫>
著者:ニコラス・モンサラット
スコットランドの魔女から「あらゆる海の水が干上がるまで生きる」と宣告された不死の男、マシュー・ローという船乗りの目で見た、海に生きた男たちの姿を描いたものです。スペイン・アルマーダの時代から20世紀まで生きてるというところも、歴史を自分の目で見たいという、読者の心をくすぐります。出てくる海の英雄にドレイク、ヘンリー・ハドソン、ヘンリー・モーガン、サミュエル・ピープス、ジェームズ・クック、ネルソン、その他タラ漁師や奴隷船長など。船乗りネタがごっそり詰まっております。作者が執筆中に亡くなったそうで、後半あらすじのみ書かれていたりしてるのは残念なことですが。
読み所:なまじノンフィクションを読むよりは小説形式のこちらが読みやすかろう。


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