ネルソン提督記念館

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いかにも"らしい"というか‥‥その性格を表すような一言が多いです

最新追加項目:アブキール湾に追加あり



1773年・北極にて

北海航路探索中のカーカス号の夜半直中、ネルソンは友人と一緒に艦を抜け出して白熊を撃ちに出かけた。
朝になるとラトウィッジ艦長は、二人のいないのに気付く。立ち込める霧を透かして氷山の向こうにいる二人を発見。
艦長は早速帰還するように信号を揚げた。友人はそれに従い艦に戻るがネルソンは、熊を仕留めるまで戻らないと言い張った。
その時熊との距離はつまっていたので、ネルソンはマスケット銃を発射。だが不発だった為マスケット銃の台尻を使って殴り掛かるしかなくなった。
それを艦から見ていたラトウィッジ艦長は、ネルソンの危機を見逃さず、即座に大砲を撃たせた。熊はその音に驚き逃げ去って行った。
艦に戻ったネルソンに対し艦長は、勇敢さを誉めはしたもののその無謀さと身の程知らずをたしなめた。対してネルソンは口を尖らして言う。

'Sir, I wish to kill the bear, that I maight carry its skin to my father.'
『艦長、自分はただ熊を仕留めて、父に毛皮を贈りたかっただけなんです』



1776年・ドルフィン号上にて

インド洋勤務で体調をひどく崩し、もはや勤務続行不可能になったのでドルフィン号に乗り帰国の途上、不思議な光を見ます。
いわゆる悟りを開くって感じでしょうか。もう海軍では活躍できないと思って自殺すら考えていた矢先に、ふと''愛国心''を意識し、
『 Radiant Oab(光り輝く球)』を見るに至っては、ネルソンの''英雄''人生はもうここから始まっていたということでしょうか。

'Well then' ' I Will be a hero and, confiding in Providence, I will brave every danger.'
『うん、そうなんだ』『英雄になるんだ。神の摂理を信じて、どんな危険にも立ち向かうのだ』
(原書房/山本史郎訳)


1798年・アブキール湾にて

追いも追ったり、ようやく見つけたフランス艦隊。アブキール湾に並んでいるナポレオンの艦隊を潰せば、ナポレオンの勢いを止めることができる。
勝って叙勲されるか、それとも戦死かとかなり極端な意気込みです。

' Before this time tomorrow, I shall have gained a peerage or Westminster Abbey.'
『明日のこの時間には、貴族になっているか、ウェストミンスター行きかだ』

結局大勝利にて男爵になりました。

実はこれセント・ヴィンセント海戦の時に似たようなことを叫んでいます。サン・ホセ号に斬り込む時。

' Westminster Abbey or Glorious Victory '
『戦死か、勝利か』

けっこうよく言う言い回しだったのかも知れません。いつもの口癖‥‥だったのかも。
ちなみにウェストミンスターは英国の軍人の魂の安らぎどころとなっておりましたが、ネルソンが亡くなった時には聖パウロ大聖堂に葬られました。
ウェリントン公爵やコリンウッド提督も聖パウロ大聖堂です。


1801年・コペンハーゲンの海戦にて

激戦の最中、長官のサー・ハイド・パーカーから『戦闘を停止せよ』との信号が上がる。
しかし、ここでやめたらすべて水の泡になってしまう。ネルソンは短い右腕をぱたぱたと振り回しながら考える。
命令に従わないのは重大な戦時義務違反になってしまうが、見えなければ仕方ないのだと‥‥‥

' You know, Foley, I have only one eye. I have a right to be blind sometimes.'
『フォウリー、君も知ってる通り私は片目しか持ってない、だから右目は時々見えなくなるんだよ』

そしておもむろに望遠鏡を右目に当てて

' I really do not see the signal.'
『本当に信号なんて見えない』


1805年・ヴィクトリー号上にて海戦の前の祈り

戦いに勝つこと、英国が勝利すること、そして勝利した後にも艦隊の一人一人が紳士的に振る舞うことを願っていました。

"MAY THE GREAT GOD. whom I worship, grant to my Country and for the benefit of Europe in general,
a great and glorious Victory : and may no misconduct, in any one, tarnish it : and may humanity
after victory be the predominant feature in the british freet.
For myself individually , I commit my life to Him who made me and may His blessing light upon my endeavours for serving my Country faithfully.
To Him I resign myself and the just cause which is entrusted to me to defend.
AMEN・AMEN・AMEN"

「崇め奉りますわが偉大なる神よ、わが国のためひいてはヨーロッパ全土のために、輝かしき大勝利をお恵み下さい。
勝利に瑕をつけるような不始末をしでかす者が一名も出ませんよう。
また、勝利のあとはさすが英国の艦隊と世に言わしめるほど、将兵全体が
慈愛に満ちた人間らしい振る舞いを見せてくれますよう。
私個人につきましては、世にお出し下さった神様にこの身の一切をお任せ致します。
祖国に忠勲を致さんとひたすら努めた我が奮闘に
神様の祝福が垂れ給わんことを。我が命ならびに死守しなさいと私の手に委ねられた正義の道をいかがされるか、
すべて神様にお任せ致します。
アーメン、アーメン、アーメン。」
(原書房/山本史郎訳)


1805年・トラファルガー海戦・艦隊に対してネルソンが送った信号( )の中は信号旗の番号

"England(253) Expects(269) that(863) every(261) man(471)
Will
(958) do(220) his(370) d(4) u(21) t(19) y(24) "
「英国は各自が己の義務を果たすことを期待する。」

これを見た艦隊中の水兵達がいっせいに歓声を上げたとのこと。
艦隊中の全員とネルソンが信頼で結びついてることを感じさせてくれる一文。



1805年・ヴィクトリー号コクピットにて死の直前に

"Thank GOD , I have done my duty"
『神よ感謝します。私は自分の義務を果たしました』

そして終わった。